2020年の東京オリンピックに向けての開発・建替えの活発化や、東北の震災復興のための設計や工事の本格化など、さまざまな要因によって、国内の建設需要が大幅に拡大し、建築業界は、引き続き好景気が続いています。
その一方で、職人の人件費や材料費などの高騰による大幅な建設コストの上昇や、熟練技術者不足の深刻化、欠陥工事の顕在化など、解決しなければならないさまざまな課題が表面化しています。
この好景気な状況のうちに、建築業界はこれらの課題の解決に向けたアクションを起こす必要があり、これらの課題解決のためにICTの活用が大きな役割を果たすことは言うまでもありません。ましてや、建築業界におけるICTやAI活用の重要度が、今後さらに高くなっていくことも明らかです。
従って、さまざまな課題の解決のために、本格的にコンピュテーショナルな業務の拡大や有効活用を試行、検討し、できるだけ早い時期に実践することが強く求められています。
このような背景のもと、建築分野におけるコンピュテーション活用を中心とした注目の最新動向と最新のソリューションを紹介する「Archi Future 2018」を前年に引き続き開催する運びとなりました。
第11回となる今開催も、建築界の明るい未来に向けて、国内外の著名人や第一線で活躍するキーマンによる講演会・セミナー、および最新技術・製品を一堂に会した展示会を中心に、意欲的な企画を実施いたします。また、建築を取り巻く環境の変化も読み取れる情報の発信も行いたいと考えています。
本イベントを通じて、建築界にコンピュテーション活用による明るい話題と方向性を提供し、これからの時代に向けて建築設計者や技術者などの方々が、新しいアドバンテージを持てるよう、さまざまな情報を発信いたします。そして、建築の新しいデザイン、生産、プロセスなどの可能性や方向性などを、多くの建築関係者の方々に感じていただきたいと考えております。
皆様のご来場を心からお待ちしております。 |